安全性を意識したオフィス作り

THEME4 安全性を意識したオフィス作り

■社員の安全を守るオフィス

社員は一日のうちの大半を職場で過ごしますので、企業としては社員の安全を確保するということは欠かせない仕事です。近年は予想を超えるような災害やアクシデントが発生していますし、テロの可能性も捨てきれないものがあります。そのため、オフィス設計をする時には、単に働きやすく効率の良い職場とするだけでなく、安全性の高い仕事場を作るということも意識しなければいけません。

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■避難経路などは明確ですか?

そのためにまず考えるべきことは、法令に則った設備やオフィスの構造を採っているかということです。消防法ではビジネスオフィスに必要な消火設備や、通路の位置や広さ、非常口までの距離などが定められていますので、この基準を無視することなく設計を進めることが基本となります。その上で、地震や火災があった場合に避難しやすいように通路を広くシンプルな構造にすること、重いものを上部に収納せずに済む収納スペースの確保などを考えます。そして、できるだけ間仕切りなどで視界を遮るものを少なくして、オープンなスペースとすることもいざという時の安全を確保する秘訣です。

■災害に備えたオフィス設計を

また、災害があった時のことをあらかじめ考えてオフィスを作っていくようにするべきだと思います。災害時の備蓄食料や水などの保管するスペースを設計プランに含めたり、社員が仮眠できるような場所を作りやすい構造にしたりするのも一つの手です。災害のリスクが高いところでは、避難経路を見栄えよくフロアや壁などに記しておくというのも、個人的におすすめしたいポイントです。

■外部からオフィスを守るセキュリティ対策

安全面ということでは、いわゆる外部からの不法侵入や不正アクセスを避けるためのセキュリティー対策も欠かせないジャンルです。 最近この分野でのニーズがとても高まっていると思います。社員の使うパソコンのセキュリティ対策、社員自身の意識向上などの他にも、 オフィスデザインという面で対策が取れるのです。

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外部からの侵入によってデータの不正入手が起こるのを防ぐためには、従来型の間仕切りは厄介な存在です。 仕切りはプライバシーを守るために役立つと思われがちですが、実際には逆で外部からの侵入があったり、 内部での不正使用があったりする時に周りから見えづらいという問題を生み出すのです。 そのため、遮蔽物がなくオフィス全体から見通せるオープンスペースの方がセキュリティーという点では安心なのです。 また、一方向にデスクを配置するのではなく、いろいろな方向に向かせることによって、あらゆる方向に視線が行きかうようにすることもできます。

下記のように、重要な資産を「守る」ための考えにとどまらず、社員の働き方を意識したオフィスレイアウトと重要な資産を守ることを意識した セキュリティレイアウトの両面からバランスの取れた効果的なオフィスセキュリティを提案しているような会社もあります。

■NECネッツエスアイ株式会社

オフィス向けフィジカルセキュリティサービスを提供

■株式会社ビーエムセンター

様々なリスクから企業を守るセキュリティサービスを提供

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